終末
何も食べたくなくなって、生きる理由も無くなった。
私の愛しい人は私を愛してはくれない。
私は私が不幸にしてしまった家族を守りたかった。
私の医療費のせいで言い合いが増えてたことも、自閉症の兄が貯金をくれて、車の免許を取れたことも。
私はお金を浪費するばかりで、誰の役にも立たない。
働いても働いても、ストレスで入院したり鬱になり、長続きはせず、その度に重なる医療費で迷惑をかけてばかりだった。
両親はそれを苦にはしていないし、私を守ってくれる。
親だから子どものために尽くすのは当たり前と言うのだ。
ただ私はどうしても、自分を許すことができない。
彼は私のことをそれでも愛してると言ってくれた。
ずっと一緒にいようって。
いつから心変わりをしていたの。
私はあなたの体裁を保つための道具じゃないし、家政婦でもなければ、言うことを聞くただのロボットでもない。
感情がある。
そして私は自分のことをよく知っている。
あなたが私に対してもう愛がないことも。
私という出来損ないが、生きてる理由がわからない。
私に何ができるだろう。
私は幸せになりたいし、私と関わる人には幸せであってほしい。
けれど、また私は周りを巻き込み、幸せにしたかった、守りたかった家族を不幸にした。
全部、全部。私のせいだ。
私が生きてるから。
私が産まれてきたから。
私が存在するから。
もう嫌だ。
もう生きてる意味なんかない。